社長に聞く「久遠の宿しかできない、お布団でのお別れ」
前回は、弊社の漆間なつ社長に「久遠の宿の誕生について」聞きました。
久遠の宿では故人様を斎場へお送りするその時まで、お棺にお納めしません。
故人様は久遠の宿にいらっしゃる間、お布団でお過ごしいただきます。
「お布団でのお別れ」という、他では体験できない無いその独創的なスタイルとは…
お布団でのお別れについて…
お棺の代わりに、特別仕立てのお布団で故人様とお別れしていただけるのは、
久遠の宿の大きな特徴です。このスタイルをとっている葬儀社は日本全国どこを探しても、
久遠の宿だけと自負しています。
通常、お通夜の前に故人様はすでにお棺にお納めされてしまいます。あの小さな小窓からしか、故人様のお顔を拝顔できません。
そもそもどうして、近代の日本では、
人が亡くなったらすぐにお棺にお納めするようになったのでしょう?
ご遺体を人の目から隠すため?衛生的な理由から?
それとも何か宗教的な意味があるのか?
このような疑問から、スタッフがあるお寺様に
「どうしてご遺体をお棺にお納めするのか」と尋ねた事がありました。お寺様から「葬儀屋がやり始めたことや」と、一喝されたそうです。
お棺というものは、もともと土葬をする時に地域の人達が一緒に協力しあって、死者をお墓まで運ぶ運搬具でした。
火葬が主流となった現在でも、葬儀業者はできるだけ早く、
ご遺体をお棺にお納めしてしまった方がスムーズに火葬場まで運搬できると考えたのでしょうね。
あと、お棺だけではありませんが、祭壇、骨壺、仏衣などにグレードを付けて、
値段を吊り上げさせるというのも、一部葬儀業者のやり方ですね。
卸値が5万円のお棺が、葬儀社Aは10万、葬儀社Bは50万円といった事例もあるようです。
私共は、そういった業界が作り上げてきた効率性を求める考え方や、商業主義的な習慣と常識をくつがえし、喪失されたとむらいの心を久遠の宿で取り戻したいと考えています。
※次回は「久遠の宿での湯灌の儀」について聞きます。