湯灌の儀
湯灌の儀とは宗教的に、沐浴により現世での汚れや苦しみを洗い清め、
極楽浄土へ向かうという意味合いがあるとされています。
温泉や浴場が好きな日本人ならではの思想ですよね。
久遠の宿ではご親族様には石風呂で、故人様には湯灌で、
お疲れになったお体とお気持ちをゆっくり温めていただきます。
「お風呂好きな人だったのに、
病院生活での最期の方はシャワーどころか体を拭くこともできなかったから、本当にうれしそう」
湯灌をされている故人様を見ながら親族様はおっしゃいました。
お亡くなりになっていても湯灌により、ふわっと顔の血色が良くなられる場合がございます。
故人様に触れての手助けは、湯灌が最後となります。
皆様でお体を洗って差し上げると、きっと故人様もお喜びになるでしょう。