明倫社別邸 久遠の宿

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お悔やみの言葉

香典袋を渡す際は、お悔やみの言葉を添えて両手で差し出します。
大切な方を亡くされて間もないご親族様へ最初にお声がけをする言葉です。
どんな言葉をかけたらよいか、悩まれる方が多いようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

一般的に広く知れ渡っている言葉は、
「この度はご愁傷様でございます」ではないでしょうか。

『愁傷』は、憂いや心の傷、ひどく悲しんでいる様などの意味があります。
さらに(ご)と(様)を付けることで、
『ご愁傷様』は最上級の敬意を表した嘆きの言葉となります。

本来なら、慰める気持ちや気遣いなどを含んだご不幸の場に限っての大変意味の深い言葉なのですが、
日常会話でからかいの意味で使用されるようになってしまいました。
例えば「まだまだ仕事が終わらないなんてご愁傷様ですね~」といった軽い会話です。

本来の意味の「ご愁傷様でございます」が、
残念な事にからかいの意味を連想させてしまう可能性もあります。

 

 

 

 

 

 

 

お声がけの言葉は他にもあります。
間柄やシーンにより言葉を選ぶことで、さらに心に響く言葉になるでしょう。

「お悔やみ申し上げます」
ご愁傷様でしたと同様に、ご不幸の場で使われる言葉です。
「この度はご愁傷様でございます。お悔やみ申し上げます」と両方使う事で、
より慰める気持ちが強い印象となります。

その他に、
「突然のことで驚いています。言葉が見つかりません」
「思いがけない知らせに本当に驚きました。まだ信じられない気持ちです」
など、気持ちがそのまま言葉として出てきたような表現もあります。

 

「大変だったね」
「こういう場合何と言ってあげたら良いのかわからないけど…」
お相手が友人など、形式ばった言い方では堅苦しいという場合、
周りに少ない人数の時を見計らってお声がけされても良いかと思われます。
心情を理解し、何かあれば手助けするという気持ちを伝えてあげて下さい。

 

また、会話で避けなければならない『忌み言葉』もあります。
「重ね重ね」「度々」「ますます」「いろいろ」などの重ね言葉は、
不幸が重なることを連想させると言われています。

「再び」「再三」「引き続き」「また」など、
繰り返すことを予想される言葉も避けるべきとされています。

他にも、「終わる」→「お開き」、「帰る」→「中座する」、
「壊れる」→「変化する」などの言い換えが必要な表現もあります。

 

 

 

 

 

 

 

ご不幸があったご親族とお話しされる時に、
気を付けるべきとされている言葉はたくさんあります。
しかし、これら「忌み言葉」を気にしすぎて、しどろもどろになるのも良くありません。

一方で、突然の事で何も言葉が出てこない事もあるかれません。
無理にお声がけしなくとも、お気持ちは伝わると思います。

大切なのは、「心に寄り添う事」と「気遣い」です。

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